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駅弁掛紙13 [その他]

熊谷駅で売られていた駅弁の掛紙の紹介13回目。今回は大盛商店の「幕の内弁当」です。
大盛商店幕の内弁当1.JPG
大盛商店は、大澤与志松が、昭和25年3月10日に、清水屋(清水藤左衛門)から営業の譲受による継承を行い、与志松の次男、盛太郎が二代目を継承して熊谷駅で、弁当類の販売の構内営業を続けました。屋号の「大盛」は、この大澤盛太郎に由来します。
掛紙には、山の遠景と、熊谷寺のイラストが描かれ、「国鉄構内営業中央会会員 熊谷駅大盛商店 TEL九九九 ¥100」と印字されています。また、当駅からの名所案内として「熊谷寺直実墓 バス五分 櫻の名所熊谷堤 徒歩一〇分 国立公園奥秩父 電車八〇分 長瀞自然科学博物館 電車五〇分 松山城址 バス四〇分 吉見百穴 バス五〇分 足袋の行田市 バス二〇分電車一〇分」と記されており、電車やバスの開通により、近隣の名所も記載されています。調整印は、(昭和)37年6月12日 12時の印が押されています。
また、戦前の駅弁掛紙同様に、「御願い 空箱は車窓外に投げないで腰掛の下へお置き下さい」と記載されており、昭和37年当時も、窓からゴミを投げ捨てる乗客が多かったようです。日本でゴミを投げ捨てない公共マナーが定着したのは、昭和39年の東京オリンピックが契機とされています。

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