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きかは便郵125 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介125回目。今回は「熊谷商業學校々友會販賣實習バザー」です。
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この写真は、熊谷商業学校の創立10周年を記念して、昭和5年(1930)に発行された3枚組絵葉書の1枚で、校友会による生徒の販売実習バザーの様子を写したものです。
遠方には桑畑が広がっており、堤外と思われる場所に設置された木造の簡易店舗では、様々な商品が販売されています。
大きな幟には、校章と「販賣實習熊商校友會」、「登録商標美酒晴湖うまい酒」と書かれた旗が掲げられています。
店舗には、「陶器」「小間物」「洋品」「菓子」「家具」「酒」と描かれた看板が掲げられています。「酒」の店には、「熊商バザー酒類大安賣」と貼紙され、「正宗」「清正」「キリンビール」「エビスビール」「ユニオンビール」が売られています。中央の大きなテントは「無料休憩所」です。
「ユニオンビール」は、大正10年(1921)から発売された日本麦酒鉱泉のビールで、昭和8年(1933)に大日本麦酒に合併されるまで販売されていました。
「晴湖」は、市内鎌倉町の吉澤商店で発売されていた清酒です。市内上川上に居を構えた女流南画家の奥原晴湖(1837-1913)にちなんでつくられた地酒と推測されます。
ちなみに、現在でも熊谷商業高校では、課題研究という授業の一環「まなびや」において、販売実習やネットショップの企画・運営が行われています。

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