SSブログ

大野百樹氏画「名勝星溪園」 [展示]

大野百樹氏画の「名勝星溪園」を紹介します。

この絵は、平成6年に改修後の星溪園を南から俯瞰気味に描いたもので、玉の池を中心に「星溪寮」「松風庵」「積翠閣」の建物が描かれています。右手奥には八木橋デパートが描かれています。

大野百樹氏は、 大正9年秩父郡吉田町に生まれ、川端画学校、太平洋美術学校で洋画を学び、昭和15年から20年までは東京美術学校に勤務しながら、油絵科の教授だった藤島武二に師事しました。
昭和20年より熊谷に居住し、その後秩父郡野上町下郷へ移り、昭和25年ふたたび熊谷へ戻りました。その間、油彩画から日本画へ転向しました。
昭和23年の院展で「はつなつ」が初入選し、昭和61年再興第71回院展にて日本美術院賞(大観賞)、平成20年再興第93回院展にて文部科学大臣賞、平成23年再興第96回院展にて内閣総理大臣賞などを受賞しました。昭和41年に熊谷市から、平成2年には埼玉県から文化功労者に表彰され、平成13年日本美術院同人に推挙されました。平成31年98歳で死去。代表作に『谷川岳』など多数。

この絵は、星溪園積翠閣展示室に展示していますので、ぜひご覧ください。
IMG_0577.jpg

nice!(0)  コメント(0) 

江南行政センター展示替え [展示]

江南行政センターに設置している展示ケース内資料の展示替えを行いました。
IMG_3902.JPG
↑は、弥生時代中期後半の前中西遺跡から出土した栗林式土器です。小形の壺形土器で、口唇部に縄文、頸部に沈線と刺突文を施文しています。液体の貯蔵用に使用されたもので、方形周溝墓の溝跡から出土しています。
IMG_3904.JPG
↑は、縄文時代中期後半の権現坂遺跡から出土した加曾利E式土器です。口縁部に波状の隆帯を貼付けて区画し、縦位の沈線を充填しています。頸部は無文で、胴部には、細かい縦位の沈線を施文しています。食物の煮炊き用に使用されたもので、住居跡から廃棄された状態で出土しています。中部地方の曽利式土器の影響を受けた土器です。
江南行政センター(熊谷市江南中央1丁目1-1)にお越しの際は、1階ロビー奥に展示していますので、ご覧ください。
nice!(0)  コメント(0) 

大野百樹画「熊谷桜」 [展示]

大野百樹氏(1920-2019)の描いた「熊谷桜」の絵を紹介します。
この絵は、平成4年に星溪園の改修工事が終わった際に、大野百樹氏より寄贈を受けたものです。
小ぶりで丸く下向きに咲き、最初紅色でやがて白色に変わる「熊谷桜」の様子が描かれています。
現在、星溪園(埼玉県熊谷市鎌倉町32)の積翠閣2階にて展示していますので、ぜひご覧ください。
64D767F6-C039-4907-B09B-51AEB5F2DF16-2.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

荻野吟子生家の絵 [展示]

熊谷市立荻野吟子記念館に展示されている荻野吟子の生家が描かれている絵を紹介します。
この絵は、群馬県千代田町の田島功一氏が描いたもので、現在は利根川の堤外となっている吟子の生家が復元的に描かれています。「荻野吟子生誕地俵瀬から対岸赤岩を望む」と記載され、荻野吟子の生家を、南上空から描いた水彩画です。
俵瀬村の名主を務めた荻野家は、広い敷地に寄棟造の長屋門と笠塀で囲まれています。中央に瓦葺2階建ての母屋、西側に2棟の蔵、東側には納屋が建てられています。母屋の屋根には養蚕用の高窓(抜気窓)が2つ設けられています。 屋敷の北側には防風林が植えられており、東側には利根川に注ぐ小川が流れ、南西には池があります。 周囲は、茅葺屋根の家々と畑があり、様々な作物が植えられています。 屋敷の裏手には、葛和田渡船場の桟橋があり、利根川には、江戸からの物資を運ぶ帆掛け船が上っています。対岸は、赤岩村の集落で、森の中には、生家の長屋門を移築した光恩寺の屋根が見えます。 遠方の山並みは、男体山をはじめとする日光連山が描かれています。
ginkoseika.JPG
nice!(0)  コメント(0) 

江南行政センター展示替え [展示]

江南行政センターに設置している展示ケース内の資料展示替えを行いました。
IMG_9089.jpeg
↑は、古墳時代後期(6世紀後半)の三ヶ尻の三ヶ尻古墳から出土した円筒埴輪です。円筒埴輪は、本来は、古墳の周りを取り囲むように並べられるものですが、本資料は、円筒埴輪を二つ横に合わせて棺として利用したもので、子どもの埋葬若しくは再葬が推定されます。
IMG_9091.jpeg
↑は、縄文時代後期の中西の中西遺跡から出土した縄文土器(高井東式土器)です。液体を注ぐための管状の口を付けた土器(注口土器)で、今から約3,000年前に作られたものです。
江南行政センターにお越しの際は、1階ロビー奥に展示していますので、ご覧ください。
nice!(0)  コメント(0) 

『踊る人々』出張展示 [展示]

江南文化財センターで展示している、『踊る人々』(レプリカ:通称「踊る埴輪」)を、埼玉県庁第二庁舎1階ロビーの市町村物産観光コーナー展示ケース内に展示しました。
この「踊る人々」は、昭和5年に大里郡小原村(江南町を経て現在熊谷市)野原より、畑の開墾中に発見されたもので、現在東京国立博物館所蔵となっています。埴輪の中で最も有名で、各種のキャラクター商品にもなる人気のある埴輪ですが、この埴輪が熊谷市出土であることはあまり知られていません。
そこで、今回、「踊る人々」=熊谷市をPRするため、あえて熊谷の物産観光をアピールする展示ケースの中に、プロ野球独立リーグ「埼玉武蔵ヒートベアーズ」、JAPAN RUGBY LEAGUE ONEに所属するラグビーチーム「Panasonicワイルドナイツ」、立正大学女子ラグビーチーム「アルカス熊谷」、女子サッカーチーム「ちふれASエルフィン埼玉」のユニホーム、マスコットぬいぐるみ、地酒、ビール、うちわ祭りの団扇等とともに展示しました。
10月中は展示しておりますので、県庁にお出かけの際は、ぜひご覧ください。
77452448-46E4-417F-8371-557D860C0BAD.JPG
nice!(0)  コメント(0) 

「みかりや関連資料展」 [展示]

江南文化財センターホールで、下記のとおり「みかりや関連資料展」を開催しています。
今回は、平成29年3月31日に熊谷市有形文化財に指定された「みかりや」関連資料のうち、看板4点を展示しています。この機会にぜひご覧ください。

会  期 令和5年6月14日(水)~11月30日(木)
会  場 熊谷市立江南文化財センターホール(熊谷市千代329)
開館時間 午前9時~午後5時
休 館 日 土・日・祝日
電  話 048-536-5062
展 示 品 ・看板「免許家伝日本一神妙湯腫瘍之薬」「家伝瘡毒請合 救瘡丸」「免許売薬営業」「吉見大々桐生講」
IMG_7851.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

3D 江南文化財センター展示室 [展示]

熊谷市立江南文化財センターの展示室を3D化してみました。
展示ケースのガラスの認識や、展示品の詳細な復元は難しいようですが、展示室の大まかなレイアウトはなんとか見られます。
https://scaniverse.com/scan/qvg3mpje3kizgulf?fbclid=IwAR0ieibs1luHbpw-dbF-3KoM6El0EHvtcFe05zE_nUDmbguZ3i0ipPqqqFw
コメント 2023-06-12 095839.png
nice!(0)  コメント(0) 

「里帰り!西別府廃寺採取「古瓦」展」2 [展示]

 今回は、先日お知らせしました、この展示のトピックについてお話します。
IMG_6935.jpeg
 軒丸瓦のうち鏃状蓮弁6葉軒丸瓦は、実は熊谷市の発掘調査では確認されていない、唯一の資料であり、大変貴重なものです。瓦当面の直径が20㎝ほどで、西別府廃寺の他の軒丸瓦が仏教との関連で良く使われる蓮をモチーフとしたものばかりの中、特異な印象を受けます。中央の中房を十字の線で区画し、各々の区画内には各1つの蓮子(れんじ)が配されています。そして、中房からは放射状に鏃状の蓮弁が6枚配され、その各々の間にも先端が小さな鏃状のものが配されています。
 この軒丸瓦は、当時の武蔵国の中心にあった国府(現在の東京都府中市)に隣接して造営された国分僧寺・尼寺(現在の国分寺市)のうち、国分僧寺や周辺地区・周辺遺跡で出土しています。このことは、西別府廃寺と国との関係が濃いものであったことを証明するともいえるでしょう。ちなみに、武蔵国府と西別府廃寺があった幡羅(はら)郡・郡家(ぐうけ、郡役所)は、国分僧寺と尼寺の間にあった、国府から群馬県(上野国)をつなぐ道である東山道武蔵路(とうさんどうむさしみち)を通じてつながっています。
 必見資料ですので、この機会に是非ご覧ください。
nice!(0)  コメント(0) 

「里帰り! 西別府廃寺採取「古瓦」展」 [展示]

江南文化財センターホールで、下記のとおり「里帰り! 西別府廃寺採取「古瓦」展」を開催しています。
この度、長らく他所に預けられていた西別府廃寺所用の瓦等の資料が、熊谷市立江南文化財センターに返還されました。返還された資料は、西別府廃寺の寺院建物の屋根に葺かれていたと考えられる軒丸瓦、軒平瓦、平瓦のほか、瓦塔の計7点です。また、返還資料とともに、参考として発掘調査により出土した資料や市指定文化財「古瓦」の資料も併せて展示しています。

会  期 令和5年5月10日(水)~9月29日(金)
会  場 熊谷市立江南文化財センターホール(熊谷市千代329)
開館時間 午前9時~午後5時
休 館 日 土・日・祝日
電  話 048-536-5062
展 示 品
1 単弁12葉蓮華文軒丸瓦 8世紀前半
【参考】 2 単弁12葉蓮華文軒丸瓦 8世紀前半  第2次調査 第1号瓦溜り状遺構
3 単弁9葉蓮華文軒丸瓦8世紀後半
【参考】 4 単弁9葉蓮華文軒丸瓦 8世紀後半 第2次調査 遺構外
5 単弁8葉蓮華文軒丸瓦 8世紀後半
【参考】 6 単弁8葉蓮華文軒丸瓦 8世紀後半 市指定考古資料「古瓦」(安楽寺所蔵)
7 鏃状連弁6葉軒丸瓦 9世紀中頃
8 三重弧文軒平瓦 8世紀前半
【参考】 9 三重弧文軒平瓦 8世紀前半 第2次調査 第1号瓦溜り状遺構
10 軒平瓦または平瓦 8世紀前半?
11 瓦塔(屋蓋部)8世紀後半~9世紀初頭
【参考】 12 瓦堂(屋蓋部)8世紀後半~9世紀初頭 第1次調査 遺構外

この機会にぜひご覧ください。
DSCF5975.JPGDSCF5976.JPGDSCF5977.JPG
nice!(0)  コメント(0)