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妻沼大橋渡り初め [近代]

大正11年(1922)4月に、妻沼大橋が竣工した際の、北岸(群馬県側)からの渡り初めの様子を写したものです。
橋の始まりには日章旗と旭日旗が交差して掲げられています。奥に写る橋脚の高い橋が完成した新橋で、手前の低い橋が旧橋(舟橋)です。
奥の新橋を正装した人々が渡っており、利根川の土手には埋め尽くす人々が待ち望んだ新橋を祝うために集まっています。手前の旧橋上にも、人々が連なって新しい橋を見上げています。
妻沼大橋は、利根川の妻沼(埼玉県)と古戸(群馬県)間に架かる橋で、それまで舟橋であったものを、埼玉県議会と群馬県議会で審議を重ね、大正9年(1920)に起工し、大正11年(1922)4月に竣工しました。全長691m、幅4.5mの木造橋で、南岸38m、北岸65m程は仮橋で、大水の際には仮橋の板等を撤去できる構造となっていました。
手前の橋は舟橋で、明治17年(1884)に完成したもので、総延長220mで、そのうち古戸側74mが板橋、妻沼側146mが舟橋で、幅3.7mでした。渡り賃銭は、手荷物共男女一人一銭でしたが、大正8年(1919)に無賃の橋となりました。
新橋を祝う人々と新旧の橋が写る貴重な写真です。
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