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きかは便郵136 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介136回目。今回は「熊盛座」です。
この写真は、大正15年から昭和8年の間に撮影された、熊谷町の星川沿いに建てられていた「熊盛座(ゆうせいざ)」の建物です。
「熊盛座」は、当初、明治37~38年頃に開設された芝居小屋で、大正14年5月13日の熊谷大火で焼失し、翌大正15年8月に、映画劇場として再興しました。
建物は、モルタル造りと思われ、2階の屋上にはペントハウスが設置されたモダンな造りとなっています。右隣の木造2階建ての建物には、藤棚が設けられており、1階の店舗には「たばこ」の看板が掲げられています。
建物の前には大きなのぼり旗が4本立てられており、「熊盛座■■町高田呉服店」の文字が見えます。
この他、市内には明治30年に設立された「梅盛座」という地方劇団があり、浪花節などを興行していました。この「梅盛座」は、時勢の推移により映画が上映されるようになると廃業し、大正8年には墨江町に「電機館」と改め、映画専門館として営業を開始しています。
その後映画館は、市民の娯楽の場として、熊谷文化映画劇場(文映)、熊谷松竹映画劇場(銀映2)、富士見映画劇場、熊谷銀座映画劇場(銀映)、熊谷不二館、熊谷金星館など多くの映画館が建設されました。
芝居小屋から映画館へと推移した、当時の熊谷の様子を伝える貴重な写真です。
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