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寺内廃寺の遺物整理から―4 「千年の和釘-1」 [整理作業]

 寺内廃寺からは大量の釘が出土しているので、その概要をご紹介します。 
「乳金物」は釘頭部の直径が6㎝程もある釘で、平鋲頭または笠状頭とも呼べる大型の釘(下図)です。この釘は3点あり、講堂跡背面中央付近から近接して発見されました。形状や出土状況から扉の飾釘と推定され、現在の寺院門扉にみる乳金物(写真)と同様の品と思われます。写真は肥塚成就院の門扉の例です。
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「千年の和釘」とは、薬師寺の再建に使われた和釘を復元製作した鉄工匠の感嘆と自負の言葉です。(白鷹幸伯1997『鉄千年のいのち』草思社)
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