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ふくの神 [その他]

昨年、市内前中西遺跡の発掘調査に伴う、表土剥ぎの際に出土したフィギュアを紹介します。
剃髪された頭には深い皺が刻まれ、長いあごひげをたくわえ、にこやかにほほ笑む老人。右手には杖を持ち、後ろに「福」と書かれた半纏を着て、足には草鞋を履いています。樹脂製で、全高6.1㎝、草鞋長1.8㎝、頭径1.8㎝を測り、自立します。
さてこのフィギュアは何か。ぱっと見は、ビックリマンチョコのキャラクター「花咲き仙人」か、七福神の福禄寿かと思いましたが、ヒントは背中の「福」の字の下に刻まれた「ふくの神 水木・東動」にありました。「水木」は「水木しげる(1922-2015)」、「東動」は「東映動画」です。
画像検索では、あまり人気の無いキャラクターなのか、これと同じフィギュアは確認できませんでしたが、当時の消しゴムに同じポーズをとるものがあり、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」の中に出てくるキャラクター「ふくの神」であることがわかりました。
「ゲゲゲの鬼太郎」は、昭和43年から東映動画の制作でテレビ放映され、当時の子どもたちに人気を博しました。したがってこのフィギュアの製作年代もその頃と推測されます。
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