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寺内廃寺の遺物整理から―8 「千年の和釘-5」 [整理作業]

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寺内廃寺出土壺金 薬師寺出土壺金

 金堂跡からは特別の金具も見つかっています。四角い窓が開けられた「壺金」と呼ばれる釘の一種とする金具で、仏像を納めた厨子や文庫箱・経箱などの扉の左右に付けられ、四角い孔には鍵を通して使用しました。
 この壺金の大きさからすると,比較的大型の厨子に取り付けられたと考えられます。仏堂跡から発見されることが多く、奈良県薬師寺の発掘調査では大型のものが見つかっています。また、飛鳥寺に接した飛鳥池遺跡は様々な工房群が発見された飛鳥のコンビナートというべき遺跡で、製品の規格を統一するための原型・見本というべき「木型」〔様〕が発見されています。「様」と書いて「ためし」と読み、現在でも生きている言葉です。
 寺内廃寺の厨子には何が入っていたのでしょうか。一つの考えは、銅製光背の破片から想像される小金銅仏で「釈迦誕生仏」などであったのかもしれません。
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