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秋の一日(6) [紀行]

秋の一日、茸狩りを行った一行の俳句を紹介します。掲載されている句は、ホトトギス吟行会の松藤夏山(1890-1936)、青邨(1892-1988)、三七、たけし(1889-1974)、一水、熊谷の俳人雄美、一路(1888-1963)、一宿(1896-1973)、迂呆(1861-1942)、孤童、秋紅、浩波(1878-1965)です。

「その日の俳句」

秋山に案内されたる句會なか 夏山
高草を茸捧げて潜りけり 雄美
撰りのけし毒茸縁に影投げて 一路
菌撰るほとりの縁に立ち話す 一宿
濫伐の小さき雑木や秋の山 迂呆
此國の人の取らざる菌かな ゝ石
裾を走る馬車を遥かに菌山 孤童
茸狩やしばしが程のざんざめき 青邨
茸狩の一人でありし土産かな 三七
蔦走る松の大樹や秋の山 秋紅
萓きずのつきし手首や菌狩 浩波
いち早く見つけし茸にたかりより たけし
毒茸や露の落葉を支えつつ 一水

引用文献
「秋の一日」『ホトトギス』第28巻第4号:大正14年刊:ホトトギス社
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