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きかは便郵140 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介140回目。今回は「熊谷警察署」です。
この写真は、大正15年から昭和8年の間に撮影された、現在の本町2丁目の中山道に南面して建てられていた「熊谷警察署」の建物です。
石造2階建ての建物で、中央にアーチ天井の入り口があり、塔屋が設けられています。入り口上面の壁面には、「熊谷警察署」の文字と共に警察の紋章である「旭日章」が取り付けられています。建物前には、鉄骨で望楼(火の見櫓)が建てられています。
明治4年の廃藩置県と同時に、熊谷県では聴訴課内に「取締官」および「捕亡方」が置かれ、管内の取り締まりを行いました。明治7年には熊谷333番地にその出張所が設けられ、これが現在の熊谷警察署の始まりとなります。明治8年には「捕亡方(捕亡吏)」は廃されて「卒」となり、同年10月には「巡査」と改称されたことから、巡査屯所と称しました。
明治9年1月には、内務省達によって屯所が廃止され、8月には熊谷県から埼玉県管轄となり、10月に熊谷警部出張所となりました。明治10年2月には、熊谷警察署と改称され、明治12年12月には庁舎を築造し、移転しました。
この建物は、大正14年の熊谷大火によって焼失し、再建された建物が、この絵葉書の建物です。しかし、この建物も、昭和20年の熊谷空襲により焼失しています。
現在の石原地内の国道17号(中山道)と国道140号・407号の交差点に位置する熊谷警察署は、本町から移転後さらに平成8年に建て替えられた建物です。
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