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きかは便郵144 [きかは便郵]

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今回紹介する絵葉書は、森田恒友(1881~1933)の年賀状です。
昭和4年に知人に宛てたもので、上部にはひよこの絵が描かれています。
住所は、大正11年8月に新居を建てて転居した、東京市外中野となっています。

森田恒友は、大里郡玉井村(現・熊谷市)に生まれました。15歳で埼玉県第二尋常中学校(現・熊谷高校)に入学しましたが、明治31年、17歳で画家を志して上京、小山正太郎の不同社に学びました。明治35年、東京美術学校(現・東京藝大)西洋画科選科に入学、青木繁を中心に熊谷守一、正宗得三郎らとともに“青木グループ”を結成、明治39年には東京美術学校西洋画科を首席卒業しました。
明治40年には石井柏亭、山本鼎と美術雑誌『方寸』を創刊、第一回文展(現・日展)に「湖畔」が入選するなど、以後、中央画壇で活躍を始めます。
大正3年に渡欧、ロンドン、南仏、イタリア、スペインを旅行し、ポール・セザンヌの影響を大きく受け、帰国後の大正5年には日本美術院洋画部同人となります。大正15年には帝国美術学校(現・武蔵野美術大学、多摩美術大学)の洋画科主任教授となるなど一層の活躍を期待されましたが、昭和8年に52歳で亡くなりました。
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