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聖天山開扉記念写真4 [その他]

昭和27年に、妻沼聖天山の開扉記念として発行された4枚組の「造りもの」写真紹介4枚目。
右上:浦島太郎。浦島太郎が亀に乗り手をかざしています。隣には、女児と乙姫がいて、周りには魚や亀の模型が釣り下げられています。竜宮城の場面を再現したものと思われます。背景は、魚や海藻の描かれた海底の様子が襖に描かれています。左手には「浦島太郎 本町中 本庄 米福作」と書かれた木札が立てられており、この人形が、本庄市の「米福」によって製作されたことがわかります。「米福」は、3代続いた人形師松崎家の屋号。
左上:八重垣姫。庭の灯篭の上で八重垣姫が角の生えた兜(?)のような物を持ち、踊っています。この様子を右手の武田勝頼が見ています。
八重垣姫は、浄瑠璃「本朝廿四孝(にじゅうしこう)」に登場する姫で、上杉謙信の娘。いいなずけ武田勝頼の命をすくうため,諏訪明神の白狐の助けをかり、凍った諏訪湖を渡ります。
右下:野崎村。かごの前で、左手の女性が踊りながら歌うポーズをとり、右手の男性(久松)が手を挙げています。野崎村は、歌舞伎・人形浄瑠璃の演目『新版歌祭文』(しんばん うたざいもん)の「第三幕 野崎村の段」の通称。内容は、裕福な商家に生まれたお染は、丁稚久松と許されぬ恋に落ちるが、久松にはお光という許嫁がいます。野崎村の実家に戻された久松はお光と祝言を挙げることになりますが、喜ぶお光の目の前にお染が現れる。のどかな田舎家で展開する、若い男と二人の娘の恋模様を描いた物語です。背景は、里山の風景が描かれています。
左下:男性が大小二本の刀を持っていることから宮本武蔵と思われます。刀を抜いた武士に囲まれており、一条下がり松の決闘を再現しているものと思われます。背景は、松林が描かれています。
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