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きかは便郵133 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介133回目。今回は「埼玉県立青年学校教員養成所」です。
この写真は、昭和17年(1942)11月に「埼玉県立熊谷農学校創立四十周年埼玉県立青年学校教員養成所創立二十周年記念」として発行された、5枚組絵葉書の1枚です。
絵葉書には、市内大原地内に所在した埼玉県立青年学校教員養成所の木造平屋瓦葺校舎と、明徳寮と名付けられた寄宿舎と吉田所長(熊谷農学校長兼務)が写されています。
この養成所は、大正11年(1922)埼玉県立熊谷農学校に埼玉県実業補修学校教員養成所として併設されました。青年学校の教員となる者を養成するために設置されたもので、修業年限は1年で、2年以上実務経験のある者、師範学校卒業者、教員免許状所持者が対象でした。
昭和7年(1932)修業年限が2年となり、昭和10年(1935)に埼玉県立青年学校教員養成所と改称され、昭和19年(1944)には官立移管され、埼玉青年師範学校となり、修業年限3年で、当初は男子部のみ設置されました。
養成所には、所長、教諭、助教諭、庶務に従事する書記、寄宿舎の業務を行う舎監が配属されていました。
その後、昭和24年(1949)深谷市原郷(深谷商業高校北)の旧陸軍施設跡(旧東京第二陸軍造兵廠深谷製造所跡)に移転し、昭和26年(1951)、学制改革に基づく新制埼玉大学教育学部の母体の一つとなり廃止されました。
埼玉県立青年学校教員養成所.jpg
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