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荒川大橋 [近代]

荒川大橋は、明治42年(1909)に、熊谷と対岸の村岡を結ぶ荒川に、橋長506m、幅員4.2mの木桁橋として架けられました。
昭和38年刊の『熊谷風土記稿』日下部朝一郎著には、「橋の名については、従来より村岡の渡しと呼ばれていたので、県は「村岡橋」としようとしたところ熊谷側は県庁へ押しかけ「熊谷橋」を主張したが、結局「荒川大橋」と命名」されたと記されています。
また、「橋の鋳板は当市林有章氏の筆となった」と記されています。
この銘板は現存しませんが、以前「きかは便郵2」紹介した絵葉書の写真に写っていました。
石製と思われる橋の親柱に埋め込まれた銘板に「荒川大橋」と楷書体で記されています。
書に秀で、碑文・簑刻など100基余りの石碑の書を書き、百碑先生とも言われた林有章(1859-1945)が、橋の銘板の字も書いていたようです。
ちなみに、現在の荒川大橋は、密接する2本の道路橋となっており、下り線が1969年竣工の「荒川大橋」、上り線が1980年竣工の「新荒川大橋」となっており、2本まとめて「荒川大橋」と呼ばれています。
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