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国登録有形文化財 建造物 「旧長島家住宅主屋」 [建造物]

国登録有形文化財 建造物に指定された「旧長島家住宅」の8つの建造物のうち、今回は主屋を紹介します。
旧長島家住宅主屋は、江戸時代中期から大里地域の名主職として活躍したほか、豪農及び商家としての特質を併せ持つ長島家の本家建造物として、同地を象徴する邸宅に位置付けられます。
昭和時代には、埼玉銀行頭取など要職を歴任し、埼玉県の経済分野における重要人物となった長島恭助氏の生家としても知られ、現代における地域産業の歴史とも密接に関係する同住宅において、その中心的建造物が主屋です。茅葺屋根から銅板葺への変更も、茅葺の交換に要する労力等に鑑みて、保存状況のより良い方策として実施されたものと考えられます。保存修理の経過の中で母屋内の展示室の整備や、貴重な美術品などが収蔵されている意義は大きく、同地域を代表する江戸時代後期の民家住宅建築として現在へ保存され、周辺の屋敷森や庭園とともに、集落の歴史的景観に寄与する貴重な建造物と評価されます。
所在地 小八林1022
所有者(管理者) 公益財団法人長島記念財団
構造・形式 木造平屋建銅板葺、南面一部瓦葺、建築面積209.49㎡
年代 江戸時代後期/昭和20年頃増築/昭和50年屋根改修/平成2年改修
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大野百樹氏画「名勝星溪園」 [展示]

大野百樹氏画の「名勝星溪園」を紹介します。

この絵は、平成6年に改修後の星溪園を南から俯瞰気味に描いたもので、玉の池を中心に「星溪寮」「松風庵」「積翠閣」の建物が描かれています。右手奥には八木橋デパートが描かれています。

大野百樹氏は、 大正9年秩父郡吉田町に生まれ、川端画学校、太平洋美術学校で洋画を学び、昭和15年から20年までは東京美術学校に勤務しながら、油絵科の教授だった藤島武二に師事しました。
昭和20年より熊谷に居住し、その後秩父郡野上町下郷へ移り、昭和25年ふたたび熊谷へ戻りました。その間、油彩画から日本画へ転向しました。
昭和23年の院展で「はつなつ」が初入選し、昭和61年再興第71回院展にて日本美術院賞(大観賞)、平成20年再興第93回院展にて文部科学大臣賞、平成23年再興第96回院展にて内閣総理大臣賞などを受賞しました。昭和41年に熊谷市から、平成2年には埼玉県から文化功労者に表彰され、平成13年日本美術院同人に推挙されました。平成31年98歳で死去。代表作に『谷川岳』など多数。

この絵は、星溪園積翠閣展示室に展示していますので、ぜひご覧ください。
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義民原口与五左エ門 [近世]

江戸時代の飯塚村(現熊谷市飯塚)の名主原口与五左エ門(■-1696)について紹介します。
与五左エ門は、飯塚村の名主の家に生まれました。元禄の頃、農民は、五人組制度や慶安の御触書などの法度によって統制され、年貢の負担に苦しんでいました。
元禄9年(1696)、度重なる水害による農作物の不作のため、与五左ェ門は年貢を軽くしてほしいと、地頭所で強く願い出ました。しかし、地頭の怒りをかい、父子とも処刑され一家は断絶してしまいました。
死後83年後の安永8年(1779)に、村人たちは父子の供養を許されたことにより「郷祖先社宮」として、来迎寺境内に祀りました。現在も8月29日に祭典が行われています。
IMG_3140.JPG来迎寺境内の郷祖先社宮
IMG_3141.JPG郷祖先社宮内部の石祠
IMG_3142.JPG石祠内の石板「安永八年 郷祖先社宮」

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江南行政センター展示替え [展示]

江南行政センターに設置している展示ケース内資料の展示替えを行いました。
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↑は、弥生時代中期後半の前中西遺跡から出土した栗林式土器です。小形の壺形土器で、口唇部に縄文、頸部に沈線と刺突文を施文しています。液体の貯蔵用に使用されたもので、方形周溝墓の溝跡から出土しています。
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↑は、縄文時代中期後半の権現坂遺跡から出土した加曾利E式土器です。口縁部に波状の隆帯を貼付けて区画し、縦位の沈線を充填しています。頸部は無文で、胴部には、細かい縦位の沈線を施文しています。食物の煮炊き用に使用されたもので、住居跡から廃棄された状態で出土しています。中部地方の曽利式土器の影響を受けた土器です。
江南行政センター(熊谷市江南中央1丁目1-1)にお越しの際は、1階ロビー奥に展示していますので、ご覧ください。
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令和6年度「星溪園楽しいお茶会」スケジュール [お知らせ]

熊谷市名勝「星溪園」(熊谷市鎌倉町32)での「星溪園楽しいお茶会」は、以下の日程で開催しております。
初めての方、お子様も大歓迎です。お気軽にお立ち寄りください。

開催予定
【第1土曜日・第3日曜日の13時から16時までの開催】
第1土曜(7-8月、11-1月除く) 第3日曜(7-8月、12-1月除く)
第一土曜日 立礼席・席主 :第三日曜日 席主・(茶席)
  4月6日 江戸千家  鎌塚宗千(立礼席)  4月21日 裏千家 鈴木宗美(松風庵)
  5月4日 表千家  樋田宗靖(立礼席)  5月19日 表千家 佐久間宗瑞(立礼席)
  6月1日 表千家  松葉宗弘(立礼席)  6月16日 江戸千家 前嶋宗和(積翠閣)  
  7・8月 休み
  9月15日 裏千家  中島宗真(星溪寮)  10月5日 表戸千家 清水宗香(立礼席)
 10月20日 表千家  松葉宗弘(星溪寮) 11月17日 江戸千家 鎌塚宗千(松風庵)
 12月7日 裏千家 中島宗真(立礼席)
 1月 休み
  2月1日 裏千家  鈴木宗美  2月16日 江戸千家 前嶋宗和(星溪寮)
  3月1日 裏千家  中島宗真  3月16日 表千家 樋田宗靖(立礼席)
(予定席主・茶室が変更される場合があります)

参加費用 500円(茶席とお抹茶・お菓子)
定  員 各日先着30名
会  場 星溪園
申込方法
星溪園正門前にて当日申込みをお願いします。先着30名、約30分のお茶会体験です。

「熊谷うちわ祭茶会」7月21日 立礼席 佐久間宗瑞 松葉宗弘 
(13時~16時 定員50名) 費用500円 

(詳細については熊谷市茶道協会にお問合せください。)
主 催:熊谷茶道協会・熊谷文化連合会
共 催:熊谷市・熊谷市教育委員会
事務局:佐久間 (電話048-526-6536)

お問合せ:熊谷市立江南文化財センター 電話 048-536-5062(平日のみ)
     星溪園           電話 048-522-9389
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「小学生が描く熊谷の古代」絵画コンクール作品展 [お知らせ]

本日から、下記のとおり、「小学生が描く熊谷の古代」絵画コンクール作品展を、“いってんベーす。byカールヴァン”にて開催します。
今回149点の多くの応募があったことから、7回に分けて全作品を展示します。第1回(4月1日から4月7日)については、特選賞に選ばれ江南文化財センター床面の装飾デザインとして採用した4作品を、第2回から第7回については、下記の日程で入選賞145作品を展示します。
ぜひご覧ください。



1.場所:いってんベーす。byカールヴァン:ギャラリースペース(熊谷市筑波3-202 熊谷駅ティアラ3階アズイースト区画)
2.展示内容:
第1回:特選作品4点(4月1日~7日)、第2回:江南南小学校6年A(4月9日~15日)、第3回:江南南小学校6年B(4月17日~23日)、第4回:江南南小学校3年A(4月25日~5月1日)、第5回:江南南小学校3年B(5月3日~5月9日)、第6回:玉井・吉岡・石原・大麻生・大幡・奈良小学校(5月11日~17日)、第7回:成田星宮・西・東・別府・三尻・吉見小学校(5月19日~25日)
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