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源宗寺本堂保存修理事業 平戸の大仏の還御―新たな源宗寺本堂への仏像の移動―【源宗寺(熊谷市平戸) 2021.12.01、03撮影】 [仏像]



 令和3年12月1日、市内平戸の源宗寺にて熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の仮屋から新本堂への搬入作業が行われました。1日がかりで、二体の仏像の搬入を終え、翌日、翌々日には新本堂内で仏像の頭部の設置が行われました。
 その様子を収録した動画をYouTubeで配信しています。どうぞご参照ください。
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木彫大仏坐像(平戸の大仏)保存修理 進捗状況 [仏像]

 市内平戸の源宗寺新本堂では、先週に引き続き熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の保存修理が進められています。
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 本堂及び仏像の保存修理事業には、非常に多くの方々からご協力を賜り、1万円以上のご寄附をいただいた方(承諾者に限る)は名簿に記載の上、「令和の奉伽帳」を作成して大仏の体内に奉納することが決定しています。納入場所は、薬師如来坐像の頭部内を予定しており、この日は、仏像の寄付者名簿を納入するための準備が行われていました。
 仏像は、寄木造で桶のような構造をしており、中が空洞となっています。薬師如来の肉髻上部は、蓋のように2つの部材が被さるような構造となっており、像の上部から寄付者名簿を納入します。
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 寄付者名簿を置く台にするための中敷きの板を、薬師如来の頭部内の形に合わせて八角形に作成し薬師如来の頭部に納めました。

 来週14日には、足場が撤去され、仏像の第Ⅰ期保存修理もいよいよ終盤に差し掛かります。

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「平戸の大仏」薬師如来坐像の頭部戻る [仏像]

 令和3年12月3日、市内平戸の源宗寺では、前日に引き続き熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の保存修理が実施されました。
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 午前中に薬師如来坐像の頭部を戻す作業が行われ、像を覆っていた養生も取り外され、久しぶりに大仏(おおぼとけ)のお顔を拝見することができました。
 その後、像の向きの微調整を行い、午後から別の場所で保管されていた部材の搬入と清掃作業が行われました。刷毛で丁寧に汚れを払い落とすと、表面に塗布された黒漆と金箔が艶やかに浮かび上がりました。
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↑写真は、観音菩薩の髻(もとどり)部分

 この日は、薬師如来の肉髻(にっけい)と観音菩薩の髻(もとどり)部分が無事に戻され、手などのその他の部材の設置は、引き続き明日から行われる予定です。
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「平戸の大仏」観音菩薩坐像の頭部戻る [仏像]

 令和3年12月2日、市内平戸の源宗寺では、昨日無事に新本堂へ安置された熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の頭部を戻す作業が行われました。
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 午前中に、像の周りに足場を組み、頭部の差し込みは午後から開始されました。木枠で固定された観音菩薩坐像の頭部を、少しずつ慎重にチェーンブロックで天井から吊り上げていきます。仏像は、首ホゾで胴体に差し込む造りとなっており、5人がかりで位置や向きを調節しながら、少しずつ頭部を下ろして差し込みました。無事に頭部が戻ると、その場に居た見学者からは、拍手が沸き起こりました。
 

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平戸の大仏での現地視察 [仏像]


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源宗寺本堂への移動を前に保存修理中の平戸の大仏、熊谷市指定文化財「木彫大仏坐像」では、先日、薬師如来の頭部から造立年や制作者などが記された墨書が発見されたことに伴い、埼玉県の文化財保護審議会委員で成城大学教授の岩佐光晴さんと県文化財担当者が現地を視察しました。墨書のほか、保存修理を担当する吉備文化財修復所の牧野隆夫代表の説明を受け、墨書のほか、内部構造や寄木造の特徴に着目した上で、本仏像の制作された意義や全国的にも特筆できる価値などについて意見を共有しました。



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平戸の大仏 現状確認 [仏像]

 令和3年10月19日、市内平戸の源宗寺で市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の現状確認と今後の対応についての協議が行われ、江南文化財センター担当職員のほか、源宗寺護持会役員、保存修理委員会会長、事務局長など数名が参加し、吉備文化財修復所代表の牧野隆夫先生より大仏(おおぼとけ)の現状や今後の保存修理方法についてご教示いただきました。
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墨書について説明する吉備文化財修復所代表 牧野隆夫先生

 当日は、仏像を覆っていた養生が外され、像内部の様子も確認することができ、先週13日に確認された造像時の墨書銘や令和元年の調査で確認されている正徳三年の修復時の墨書も確認することができました。
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造像時の墨書銘が見つかった薬師如来坐像頭部内面
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正徳三年の修復時の墨書



 

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平戸の大仏 台座・光背の移動 無事に完了 [仏像]

 令和3年10月5日(火)、市内平戸の源宗寺にて「平戸の大仏」の台座と光背の新本堂への搬入が行われました。
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 仮小屋に保管されていた輪径約2.5メートルの光背と縦約2.5メートルの台座を運び出すため、仮小屋の入り口の高さを拡大して作業を行いました。
 保存修理委員会や護持会、地元自治会から十数名が参加し、吉備文化財修復所代表・牧野隆夫先生の指示のもと、200キロもあろうかと思われる巨大な台座を参加者一丸となって仮小屋から運び出し、無事に本堂へ搬入しました。大掛かりで大変な作業でしたが、貴重な文化財に破損が生じることのないよう、少しずつ角度や向きを変えながら慎重に作業は行われました。今後、台座と光背は本堂内部で修復を継続します。

 また、本日の様子は明後日18:00~J:COMジモト応援!埼玉つながるNewsにて放送予定です。是非ご覧ください。

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熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)保存修理事業 [仏像]

 熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の保存修理が間もなく始まります。
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↑仏像内部の様子
 昨日から牧野隆夫先生率いる吉備文化財修復所のスタッフ2名が現地を訪れ、仏像が保管されている仮小屋内の片付けと修理作業に向けての事前準備を進めています。仏像は、木像の寄木造りで内部が空洞となっており、内側からの補強が可能なように、仮小屋内では像の下に1メートル程の空間をつくり、像の胎内を下から覗き込めるような形で保管されています。修理中の仏像の公開については、現在検討中です。

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熊谷市指定文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の保存修理に向けて [仏像]

 8月7日(土)、市内平戸の平戸壮にて、熊谷市指定文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の保存修理に向けての会議が行われました。
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 熊谷市指定文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)は、現在、保存修理工事が進められている源宗寺本堂の内部に安置されている薬師如来と観音菩薩の2体の仏像です。本堂の建て替えを機に、昨年12月に本堂東側の仮小屋に移され、現在は仮小屋内にて保管されています。
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 仏像の移動作業や調査の結果、像全体の経年劣化が激しく、搬入時の移動に像が耐えられず、搬入に困難が伴うと予測されることから、仏像の全面的な保存修理を行う運びとなりました。

 これまでの本堂保存修理の工事費約4400万円に加え、仏像の修復に約800万円の費用がかかることから、所有者である護持会の負担や市補助金では賄いきれないため、クラウドファンディングを実施し、広く寄付を集めることとなりました。

 この日の会議には、源宗寺護持会員を中心に関係者約15名が参加し、クラウドファンディングの返礼品の内容や準備、今後の流れ等について話し合いました。

 クラウドファンディングは、8月下旬より開始予定です。詳細については、当ブログや「平戸の大仏」Twitter、Instagramなどで随時お知らせいたします。



 
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