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新潟の旅ー熊谷の名工の足跡を辿るー No.1 秋葉神社奥の院 [熊谷の名工]

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 秋葉神社奥の院は、新潟県長岡市に所在する秋葉公園内にあります。火伏せの神、秋葉三尺坊大権現をお祀りする秋葉神社の奥の院として、弘化3年(1846)に建立されました。彫刻は、雲蝶と源太郎によって手掛けられ、翌年から8年の歳月をかけて安政5年(1858)に完成したと伝えられています。
 奥の院は高床に回廊を巡らし、屋根は檜皮葺きで、土台から破風に至るまで豪華絢爛な彫刻で埋め尽くされています。現在、社殿は文化財保護のため、覆屋に覆われており、格子状の編み目からその様子を見学することができます。
 木鼻の獅子、海老虹梁の龍、手挟みの鳳凰が向拝を飾り、唐破風上部には、鷹の彫刻が施されています。これら向拝回りの彫刻は、龍の彫刻などを得意とした源太郎によるものと推測されています。
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 一方、長押回りは、雲蝶が担当したとされ、烏天狗(からすてんぐ)の図が施されたケヤキの一枚板が、東面、南面、西面に嵌め込まれています。
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東面「烏天狗の酒宴の図」
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南面「牛若丸と烏天狗の試合の図」
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西面「烏天狗の敗北の図」

奥の院は、秋葉神社拝殿と共に長岡市の文化財に指定されています。


参考文献
・栃尾観光ガイドクラブ「栃尾の石川雲蝶を訪ねる」
・木原尚2010 『新装版 越後の名匠 石川雲蝶 足跡と作品を訪ねて』
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