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蛇神碑 [近代]

市内西城の弁財天神社に建てられている蛇神碑を紹介します。
この碑は、明治43年8月に起こった利根川洪水の際に、家ごと流されながら助かった茂木氏が、弁財天の使者である蛇が守護してくれたおかげと、災害から24年後の昭和9年に奉納した石碑です。
IMG_7834.jpeg
碑文は、
「西城弁財天神社 蛇神碑

明治四十三年八月遇古来稀
大洪水刀堤欠潰之濁流呑吾
□屋一族挙任生死干激浪□
上中条切所入渦中□沈長野
漂着不思議歳自流出□当初
一蛇来附壥一族七名□□□
死干一生者則依神徳□
守護者也仍而献敷石一片
青木翠陰□

[碑裏]
昭和九年十月廿六日建
助命者
茂木三四郎
妻 くま
子供五名」

大意は、「明治43年8月、古来稀な大洪水が、刀(利根川)の堤を決壊させ、濁流が吾家屋を呑み込んだ。我ら一族は、生死を激浪に任すほかなかった。家は上中条の切所の渦中に入り込み、長野村(現行田市)に漂着した。不思議なことに、流出した時から一匹の蛇がまとわりついてきた。一族七名が助かったのは、神徳のおかげであるので、敷石一片を献じた。」です。
洪水から24年たってから建てられたもので、その間、流された家を再建し、田畑を復旧することができた感謝の気持ちで、神社に敷石を奉納し石碑を建立したということでしょうか。
碑表の額部には蛇が描かれています。
IMG_7837.jpeg
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