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きかは便郵123 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介123回目。今回は「熊谷停車場」です。
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この写真は、「熊谷停車場」を写したものです。瓦葺平屋の建物と右手奥にホームに行くための跨線人道橋が見えます。停車場外の広場には、人力車が3台停められており、客待ちの車夫が2人写っています。
「停車場」とは、駅よりも意味が広く、操車場や信号場などの行き違いや待ち合わせなどを含めた列車が発着する場所を指します。
「熊谷停車場」は、明治16年(1883)7月28日上野‐熊谷駅間の日本鉄道第1期線(現在の高崎線)の駅として開業したものです。
右上には、「熊谷町ニ於ケル時事新報汽車博覧会記念39.10.26」のスタンプが押されています。
汽車博覧会は、明治39年9月から大阪時事新報社が主催した汽車を使用した博覧会で、主要駅に汽車を停車させ、丸善や高島屋・三越等がその中で展示販売を行いました。当時としては新しい試みで、博覧会とは言えない規模のものでした。
現在でも、この停車場の名を冠した「埼玉県道91号熊谷停車場線」の県道名が残っています。この県道は、熊谷駅北口ロータリーと国道17号線までの260m区間で、「熊谷駅前通り」とも言われていましたが、2019年ラグビーワールドカップ日本大会の本市での開催を記念して、愛称「ラグビーロード」に変更となっています。
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