SSブログ

きかは便郵134 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介134回目。今回は「熊谷郵便局電話分室」です。
この写真は、昭和11年(1935)6月28日に建設された「熊谷郵便局電話分室」の竣工に際し発行された、3枚組絵葉書の1枚です。
絵葉書には、室内の市内交換台と市外交換台の写真が掲載されており、ヘッドフォンをつけた小袖袴姿の女性が、壁のクロスバー交換機に有線をつないでいます。
市外交換台の置かれた部屋は、7人の女性が有線をつなぎ、その様子を2人の女性が見ています。壁際には大きな振り子時計が設置されており、11時35分を指しています。
この熊谷郵便局電話分室は、熊谷市大字熊谷3991-3027-2に建設された鉄筋コンクリート2階建の建物です。現在の国道17号線と市役所通りが交わる交差点の南西に、敷地買収44,500円、建設費103,575円、機械局内設備費113,122円、機械線路設備費74,181円の総工費335,378円で建設されました。
建物内には、防火鎧戸24箇所、消火栓4箇所、ストーブ暖房装置、電気時計21個、電力電灯80個が設置されていました。
熊谷郵便局は、明治5年(1872)に熊谷郵便取扱所として開設され、明治6年(1873)に熊谷郵便役所となり、明治8年(1875)に熊谷郵便局(二等)となり為替取扱を開始し、明治22年(1889)熊谷郵便電信局となりました。
ちなみに、当時の熊谷市の電話加入状況は、単独751回線、共同30回線の規模で、携帯電話の普及が進み固定電話が減少傾向にありますが、平成27年度の固定電話敷設数は34,925回線となっています。
ymy-258-000-001.jpg

nice!(0)  コメント(0)