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機銃弾弾頭 [戦跡]

現在整理作業を進めている千代遺跡群の西原遺跡から出土した、長さ4.3㎝、直径1.1㎝程の機銃弾の弾頭を紹介します。
この弾頭は、九九式普通実包と思われ、戦前、日本陸軍が使用した7.7mm弾薬で、九九式小銃、九九式短小銃、九九式軽機関銃用の弾薬として、人馬の殺傷を目的に使用されました。
本資料には、長さ2.2㎝程の施条痕が7本確認され、実際に発射されたものと判断されます。

ちなみに、荒川右岸の平塚新田には、昭和16年頃に熊谷地域の青年学校の実弾射撃場がつくられ、当時の熊谷市役所内に実弾射撃場事務所が置かれ、使用許可を出していました。現在でも、江南台地崖線下に、コンクリート製の監的壕(射撃の着弾点や命中率を確認するための施設)の一部が残っています。
西原遺跡とは約7km程離れており、訓練中の流れ弾が飛んできたにしては距離がありすぎ、なぜ千代地区の西原遺跡から見つかったのかは謎です。
DSCF6297-5.jpg
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