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きかは便郵121 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介121回目。今回は「熊谷堤の桜」です。
櫻土手.PNG
この写真は、大正12年頃に撮影されたもので、白黒写真を着色したものです。
堤の外側に接して常夜灯と、木製の鳥居があり、桜の奥には神社の建物が写っています。神社の脇には大きな句碑が建てられています。この句碑は、「しばらくは花の上なる月夜哉」と刻まれた芭蕉句碑で、明治35年に熊谷の俳人四分一葉々が建てたもので、現在は、石上寺境内に移築されています。
写真左手には、下部に石が葺かれた塚状の高まりがあり、浅間塚と推測されます。
この神社は、桜堤に接していることから、現在の上熊谷駅の西側付近に所在した大神宮社と推測されます。この大神宮社は、空襲を受けた熊谷市街地の戦災復興都市計画整理事業に伴う荒川地区の区画整理事業の際に取り壊されていることから、当時の様子がわかる貴重な写真です。
地図.PNG

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