今井の廻り地蔵 [民俗]
市内今井では、毎年1月と8月の年2回、地区内に所在する浄業庵に祀られている地蔵尊を担いで、今井地内の各廓を廻り、地蔵尊に念仏を唱えて子育てや家内安全、長命息災を祈願する「今井の廻り地蔵」が行われます。
(浄業庵)
地蔵尊の縁日である8月16日の午前10時、浄業庵では、地元の人々が集まって地蔵尊を祭壇に祭る準備が行われていました。地蔵尊の祭壇の下には念仏に使用する太鼓や鉦(かね)などの楽器が並べられ、手の空いた人から地蔵尊に礼拝を済ませると、楽器を演奏する3名が選ばれ、念仏が唱えられます。午後になると、実相院の住職が浄業庵を訪れ、祭礼が行われます。
縁日の翌日である17日午前10時、地蔵尊は新井廓の人々によって、浄業庵から150メートルほど離れた新井集会所に送られます。お宿の主人が厨子を背負って歩き、その後ろに、紅白の旗を持った人が続きます。
(宿帳)
厨子の下部に設けられた引き出しには宿帳が入っており、各お宿の人は集まった賽銭の額を記入してから、地蔵尊とともに次のお宿へ送ります。
(地蔵尊に奉納されたお守り)
厨子の前面には、中に綿を詰め三角形の布で包んだお守りが吊り下がり、その下部には、子供の名前や生年月日が書かれた紙片がつけられています。これらの多くは、子供が生まれた家から奉納されたものです。また出生時に限らず、体が弱い子の親が健やかな成長を願って奉納する例や出生前に安産祈願を願って奉納する例もあるようです。
17日の夜になると、新井集会所には新井廓の人たちが、礼拝に訪れ、念仏が唱えられます。このあと、19日から24日にかけて、毎日、地蔵尊は各廓を廻り、最終日の25日に新井廓に戻されます。
(浄業庵)
地蔵尊の縁日である8月16日の午前10時、浄業庵では、地元の人々が集まって地蔵尊を祭壇に祭る準備が行われていました。地蔵尊の祭壇の下には念仏に使用する太鼓や鉦(かね)などの楽器が並べられ、手の空いた人から地蔵尊に礼拝を済ませると、楽器を演奏する3名が選ばれ、念仏が唱えられます。午後になると、実相院の住職が浄業庵を訪れ、祭礼が行われます。
縁日の翌日である17日午前10時、地蔵尊は新井廓の人々によって、浄業庵から150メートルほど離れた新井集会所に送られます。お宿の主人が厨子を背負って歩き、その後ろに、紅白の旗を持った人が続きます。
(宿帳)
厨子の下部に設けられた引き出しには宿帳が入っており、各お宿の人は集まった賽銭の額を記入してから、地蔵尊とともに次のお宿へ送ります。
(地蔵尊に奉納されたお守り)
厨子の前面には、中に綿を詰め三角形の布で包んだお守りが吊り下がり、その下部には、子供の名前や生年月日が書かれた紙片がつけられています。これらの多くは、子供が生まれた家から奉納されたものです。また出生時に限らず、体が弱い子の親が健やかな成長を願って奉納する例や出生前に安産祈願を願って奉納する例もあるようです。
17日の夜になると、新井集会所には新井廓の人たちが、礼拝に訪れ、念仏が唱えられます。このあと、19日から24日にかけて、毎日、地蔵尊は各廓を廻り、最終日の25日に新井廓に戻されます。