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斎藤紫石翁の句碑建つ [動画]

昭和35年9月18日、鎌倉町の星渓園で行われた、斎藤紫石の句碑「老いらくの こけに花さく ここちかな」の除幕式の様子を写したものです。
斎藤紫石(1885-1964):俳人。熊谷市鎌倉町の老舗薬種商の家に生まれる。本名茂八。大正10年熊谷町長に当選して以降、県議会議員を歴任し、昭和8年市制執行にあたり第一回市議会議員に当選、昭和14年熊谷市長となる。熊谷町長時代には、熊谷大火の復興に献身的な努力を重ね、今日の熊谷の区画整理の基礎をつくる。俳句に親しみ、紫石と号し俳誌「鮎」の刊行を行う。政界引退後、市内石原に「紫石巣」と称する寓居を構え、独自の俳句を探求するため幽居生活を送る。

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江南文化財センターテーマ展 わが街熊谷遺跡めぐり「下本郷遺跡出土遺物展」「瀬戸山古墳群第14号墳出土遺物展」 [展示]

 令和4年度下半期の企画展として、わが熊谷街遺跡めぐり「下本郷遺跡出土遺物展」と「瀬戸山古墳群第14号墳出土遺物展」を先日10月11日から、江南文化財センターホールにて開催しています。
 いずれの遺跡の発掘調査も個人専用住宅建設に伴い国庫・県費補助事業として、下本郷遺跡は平成28年度に、瀬戸山古墳群第14号墳は平成30年度に実施し、令和3年度末に調査報告書が刊行の運びとなりました。
 下本郷遺跡は、市内今井地区で新たに発見された平安時代と江戸時代の集落跡(展示は平安時代の土器ほか)です。一方、瀬戸山古墳群第14号墳は、市内平塚新田地区にある古墳時代後期の円墳とされ、その存在は知られていましたが、調査により規模と時期が判断できる埴輪が初めて発見されました。
 展示期間は、令和5年4月8日(金)までで、開館時間は午前9時~午後5時です。なお、江南文化財センターは土・日・祝日は休館ですが、来る11月13日(日)は、「埼玉県民の日」の関連事業で開館しています。
 みなさん、ぜひ足をお運びいただきご観覧ください。
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「下本郷遺跡出土遺物展」
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「瀬戸山古墳群第14号墳出土遺物展」

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諏訪神社本殿 一般公開のお知らせ [お知らせ]

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 令和4年10月から埼玉県指定有形文化財「諏訪神社本殿」の一般公開(事前予約制)を開始します。
 熊谷市上新田に所在する諏訪神社本殿は、江戸時代中期の18世紀半ばに、妻沼聖天山の国宝「歓喜院聖天堂」を手掛けた名工集団によって建立されました。旧来から建造物全体の老朽化及び檜皮葺屋根の毀損が課題となっていたことから、令和 4 年1 月、県と市の補助事業として、檜皮の葺替えをはじめとする各所の緊急的な保存修理事業が開始され、同年3 月に無事竣工しました。
 また、本殿を保護する覆屋もトタン葺きのものから新たに木造・漆喰壁のものに改修されました。この機会に是非お越しください。
※見学は事前予約制となります。見学の予約については下記、予約受付までご連絡ください。

開催日時
毎月 第3土曜日 午前10時から12時まで。※事前予約制

場所
諏訪神社本殿(熊谷市上新田227)

交通
JR籠原駅から10時35分発市内循環バス「ホタル号」バス停「上新田」下車すぐ 自動車でお越しの際は熊谷市上新田227へ。駐車場あり。(押切橋南から南西に約500m)

予約受付
諏訪神社本殿保存修理委員会(小柴)  
電話048-536-1168

問い合わせ
熊谷市立江南文化財センター 電話048-536-5062

(ご来場の際は、新型コロナウイルス対策への御協力をお願いします。)
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「文化庁日本の技フェア~文化財を守り続けてきた匠の技~」開催のお知らせ [お知らせ]

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 今年も「日本の技フェア」が都内のベルサール秋葉原にて、開催されます。技フェアは、「文化財の保存技術」を紹介することで、それらの現状や文化財の保存技術の大切さをより多くの方々に理解していただくとともに、「文化財の保存技術」の未来の伝承者・理解者の拡大等に資することを目的に文化庁が開催しているイベントです。
 近年、文化財の保存に欠くことのできない「文化財の保存技術」は、伝承者の養成や原材料の確保等が困難な状況になりつつあります。文化庁では、そのような「文化財の保存技術」のうち、保存の措置を講ずる必要性のあるものを「選定保存技術」として選定し、これらの技の保存・伝承を図っています。本市では、昨年、市内中奈良に在住の花輪滋實(はなわしげみ)先生が、「表具用木製軸首製作」(ひょうぐようもくせいじくしゅせいさく)の技術で、国選定保存技術保持者の認定を受けました。
 会場では、選定保存技術保存団体によるパネル展示や技術者による実演が披露され、「匠の技」を実際に体験することも可能です。

開催日時
令和4年10月22日(土) 10:00~17:00
令和4年10月23日(日) 10:00~16:00
場所
ベルサール秋葉原1階イベントホール及び地下1階ホール
(東京都千代田区外神田3丁目12−8 住友不動産秋葉原ビル)
入場料
無料(事前予約制)
予約フォーム:https://art-ap.passes.jp/user/e/nippon-no-waza-2022

※イベントの詳細については下記URLから文化庁HPをご参照ください。
「文化庁日本の技フェア~文化財を守り続けてきた匠の技~」の開催のお知らせ
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/sentei_hozon/index.html



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「シン・修復のお仕事展~伝えるもの・想い~」開催中 [お知らせ]

 令和4年10月9日(日)から、東京都台東区上野桜木に所在する旧平櫛田中邸アトリエにて、「シン・修復のお仕事展~伝えるもの・想い~」が開催されています。この展示では、文化財の保存修復における様々な分野の人が集まり、わかりやすいポスター展示でそれぞれの仕事内容を紹介しています。
 地域文化財の修復や保護の支援を行っている株式会社 文化財マネージメントの展示では、昨年度実施した熊谷市指定有形文化財「平戸の大仏」保存修理事業の寄付募集の一環で行われたクラウドファンディング事業について紹介しています。
 会期中、台東区谷中界隈では、地域のイベントである「工芸展」が開催され、地元のショップやギャラリースペースなどで、作品の展示やワークショップが行われています。また、会場近くの寛永寺は、東京ビエンナーレの会場の一つとなっており、境内で現代アートを鑑賞することも可能です。
 谷中界隈の散策を楽しみながら、旧平櫛田中邸アトリエにも是非お立ち寄りください。
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旧平櫛田中邸アトリエ

会期
令和4年10月9日(日)~10月16日(日)

会場
旧平櫛田中邸アトリエ
〒110-0002 東京都台東区上野桜木2-20-3

開催時間
11:00~17:00(最終日は16:00まで)


工芸展URL:https://www.geikoten.net/
東京ビエンナーレ2023URL:https://tokyobiennale.jp/

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伊勢山古墳発掘調査(昭和36年) [発掘調査]

昭和36年9月16日~28日に行われた、熊谷市楊井地内の伊勢山古墳と、目白坂瓦窯の様子を記録したものです。
発掘調査は、発掘本部長に若旅進一、発掘担当者に小沢国平、発掘係を夏目米蔵が担当し、作業は、市内の生徒、深谷商業・松山高校生など、延べ200人が協力しました。
伊勢山古墳は、長さ41mの前方後円墳で、凝灰岩の切石石室からは、耳環、直刀、鉄鏃、刀子などの副葬品が出土し、目白坂瓦窯からは、8世紀代の瓦が出土しています。
熊谷市の発掘調査の草創期を記録した貴重な映像です。

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竹井澹如翁碑建つ [動画]

昭和35年、市内万平町の万平公園に建てられた、竹井澹如翁碑の除幕式の様子を記録した映像を紹介します。

この動画は、昭和35年に「郷土ニュース 熊谷だよりNo,5」として、熊谷市公民館協会が企画し、熊谷市立公民館が撮影したものです。
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新潟の旅-熊谷の名工の足跡を辿る- No.3 都野神社 [熊谷の名工]

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 新潟県長岡市与板町に所在する都野神社は、与板の総鎮守として古くから信仰されている神社です。直江兼続が与板城を築いた際、九州の宇佐八幡宮の分霊を勧請したことから、八幡宮とも称されています。
 天保7年(1836)の大火により社殿が焼失し、8代藩主井伊直経がその再建にあたりました。寄進者には大阪屋などの有力商人の名が連なります。
 現存する社殿は再建当時のもので、天保11年(1840)に本殿、嘉永元年(1848)に拝殿がそれぞれ造営されました。これら社殿の彫刻を一身に負い手掛けたのが小林源太郎です。都野神社には、天保10年(1839)に書かれた源太郎直筆の「八幡宮御本社彫物使用」、いわゆる今でいう見積書が残っており、当時の貴重な史料として大切に保管されています。
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 本殿は、保護のため鉄骨の覆屋に覆われ、拝殿から本殿にかけての道は石囲いが設置されており、中に入ることはできません。彫刻の様子は、その左右から遠目で確認することができます。本殿は、三間社流造、正面千鳥破風付で、正面に唐破風の向拝を設けます。向拝兎の毛通しには鳳凰、虹梁上には子引きの龍、木鼻には獅子の彫刻が施されています。大羽目彫刻はなく、一見シンプルな造りですが、脇障子や軒下部分、高欄下部には精緻な彫刻が施されています。
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本殿正面唐破風向拝廻りの彫刻
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軒下の彫刻と組み物

 また、拝殿は入母屋造りの銅板葺きで、本殿と同様、正面千鳥破風付、正面に唐破風の向拝を設けます。正面虹梁の上には、波に子引きの亀、左右の柱上部には獅子と獏の木鼻彫刻が施されています。
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波に子引きの亀
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獅子と獏の木鼻彫刻

 都野神社社殿は、江戸時代後期の社殿建築の遺構で彫刻などの意匠が優れていることから昭和47年(1972)に長岡市の文化財に指定されています。


参考文献
・木原尚2010 『新装版 越後の名匠 石川雲蝶 足跡と作品を訪ねて』


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『縄文ZINE』14 配布 [お知らせ]

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 都会の縄文人のためのマガジン「縄文ZINE」14を江南文化財センターで配布中です。
  今回は山梨と静岡の縄文特集です。
  内容は、「富士山麓の縄文人」「土器で巡る静岡と山梨の縄文」「黒浜貝塚」「無文良品」「私は土器になりたい」 などなど。
 江南文化財センターにて無料配布していますので、興味のある方はご一読ください。
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