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きかは便郵131 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介131回目。今回は「年賀状」です。
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この年賀状は、昭和初年に、熊谷町本町三丁目に所在した萬屋薬店が、馴染み客に出したものです。
文面は「謹賀新年二伸昨年中ハ一方ナラサル御愛顧ヲ蒙リ感銘之至ニ候尚本年モ舊ニ倍シ御高庇之程偏ニ希上候敬具武州熊谷町本町三丁目萬屋薬店中澤半七」と記されています。
広告は、美身白色薬「登録商標ハルナー」で、大正~昭和初年に東京市京橋区築地1-4に所在した合資会社済生堂製薬所が販売し、服用と外用の二種類がありました。
この「ハルナー」は、「吾等の最新最良白色美顔薬として、忽ち全国的に空前の賞讃を博し信用を以て迎えられるハルナー療法は、有名な薬学博士島田耕一先生敷津先生初め五大博士大家が、最新の原理を応用研究した苦心の発明でありますから吾等の体質に適し絶対無害・・・」と広告され、当時の薬局で広く販売されました。
また同社は、大正7年には『白色美身強壮法「一名」ハルナー療法』という本を刊行しています。美白は、当時においても、女性の関心ごとの一つでした。
*島田耕一(1854-1917):明治・大正期の薬学者。明治12年東京大学医学部薬学科を卒業し、内務省勤務。明治36年長崎医学専門学校教授
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