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「平戸の大仏」薬師如来坐像の頭部戻る [仏像]

 令和3年12月3日、市内平戸の源宗寺では、前日に引き続き熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の保存修理が実施されました。
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 午前中に薬師如来坐像の頭部を戻す作業が行われ、像を覆っていた養生も取り外され、久しぶりに大仏(おおぼとけ)のお顔を拝見することができました。
 その後、像の向きの微調整を行い、午後から別の場所で保管されていた部材の搬入と清掃作業が行われました。刷毛で丁寧に汚れを払い落とすと、表面に塗布された黒漆と金箔が艶やかに浮かび上がりました。
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↑写真は、観音菩薩の髻(もとどり)部分

 この日は、薬師如来の肉髻(にっけい)と観音菩薩の髻(もとどり)部分が無事に戻され、手などのその他の部材の設置は、引き続き明日から行われる予定です。
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「平戸の大仏」観音菩薩坐像の頭部戻る [仏像]

 令和3年12月2日、市内平戸の源宗寺では、昨日無事に新本堂へ安置された熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の頭部を戻す作業が行われました。
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 午前中に、像の周りに足場を組み、頭部の差し込みは午後から開始されました。木枠で固定された観音菩薩坐像の頭部を、少しずつ慎重にチェーンブロックで天井から吊り上げていきます。仏像は、首ホゾで胴体に差し込む造りとなっており、5人がかりで位置や向きを調節しながら、少しずつ頭部を下ろして差し込みました。無事に頭部が戻ると、その場に居た見学者からは、拍手が沸き起こりました。
 

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「平戸の大仏」源宗寺新本堂に無事搬入完了 [お知らせ]

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 令和3年12月1日(水)、市内平戸の源宗寺にて、熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の新本堂への搬入作業が行われました。
 午前10時からの移動作業に向けて、現地では朝早くから、搬出口確保のための仮小屋の一部解体が行われ、吉備文化財修復所の牧野先生による指導のもと、仏像移動のシミュレーションが実施されました。
 仏像移動開始時には、多くの見学者が境内に集まり、その瞬間を息を呑んで見守りました。像の下にローラーコンベアーを噛ませ、仮小屋から新本堂にかけて設置されたコの字型のステージ上を人力で押しながら、少しづつ像を移動させました。本堂の入り口は、像を斜め45°に傾けてようやく入るような状況で、大人数人がかりで像の両脚部分を持ち上げ、なんとか本堂内部に搬入することができました。
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 作業は、予想していたよりも順調に進み、午前中には観音菩薩坐像の搬入を終え、午後1時より薬師如来坐像の搬入を開始し、無事に2体の仏像の搬入を終えることができました。
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 明日からは、本堂内で頭部を取り付けるための足場の設置が始まります。


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