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災害の碑 [展示]

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 近年というか、最近各種災害が多発しているようにも感じられます。災害の発生は熊谷市でも例外ではありませんでした。過去の風水害、地震・火山噴火などによる天災は周期的にやって来ることが明らかになっています。先人たちはこのことを体験的に学び後世の人たちに伝えるために「天災は忘れたころにやって来る」という言葉を残し、災害に関係した場所には「伝承碑」を建て、災害の記憶と復興への努力を伝えるなどの様々な「記憶遺産(情報)」を遺しています。
 今月から「埼玉県立川の博物館」では埼玉県内の災害に係る「伝承碑」を紹介する展示が開かれています(冬期企画展「埼玉県の災害伝承碑」)。熊谷市内に残る碑を始め関係資料も紹介されていますので、埼玉県内の災害の歴史を知る良い機会と思います。
 なお、ポスターに掲載された「備前渠再興碑」は市内八木田の水道施設脇に所在する碑でこの碑自体も最初の碑が痛んできたために再興されたものです。この碑には天明3年(1783)に起こった浅間山噴火に伴う火山泥流により利根川の流れが変わり、灌漑水路であった備前渠に発生した被害と復興までの来歴などが記されています。

 企画展名 「埼玉県の災害伝承碑」  
 場  所 埼玉県立川の博物館 寄居町小園39 でっかい水車がランドマーク
 会  期  令和4年1月15日(土)から 同年3月6日(日) 休館―月曜日
 開館時間  9:00 ~ 17:00  [電話]  048-581-7333
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