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木曽義仲生誕の地 その1 [紀行]

 木曽義仲は、平安時代末期の源氏一族の武将で、源平合戦のひとつである倶利伽羅峠の戦いでは大将として活躍し平氏を圧倒したことでも有名です。義仲の父・源義賢は武蔵国大蔵(現在の埼玉県比企郡嵐山町)に館を構えており、義賢の妻・小枝御前はこの大蔵館にほど近い鎌形の屋敷に住まい、久寿元年(1154)に駒王丸(後の木曽義仲)を出産しました。
 嵐山町の鎌形八幡神社には、義仲の産湯として使われたとされる清水があり、現在でも神社の御手洗として、清涼な水が湧き出しています。
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 鎌形八幡神社は、平安時代初期に坂上田村麻呂によって建てられたと伝わり、その後は源氏の氏神として仰がれたといいます。
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 境内正面の階段を上がると本殿があります。本殿は、拝殿を兼ねた覆屋のなかに収められており、見ることはできませんが、建立は寛延2年(1794)で簡素な一間社流造りだとされます。
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熊谷の名工の足跡を辿るー柴又帝釈天帝釈堂ー [熊谷の名工]

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 映画「男はつらいよ」の寅さんでおなじみの柴又帝釈天は、江戸時代初期に開創された日蓮宗の寺院で、正式には経栄山題経寺と号します。
 境内には、入口の二天門をはじめ多くの彫刻作品がありますが、なかでも目を引くのが御本尊が安置されている帝釈堂の彫刻です。
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 彫刻を風雨から保護するため、内殿は総ガラス張りの覆い屋で囲われており、堂周りには回廊がめぐらされ、間近で彫刻を見学することができます。10枚の胴羽目彫刻は法華経を題材としており、10人の彫刻師により大正末期から十数年の歳月をかけてつくられました。
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(常不軽菩薩受難の図 法華経功徳の図 小林直光作)

 この帝釈堂の設計を手掛けたのが、国宝・妻沼聖天山歓喜院聖天堂の棟梁・林兵庫正清の子孫、林家6代目の林門作正啓です。
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(妻沼聖天山歓喜院 仁王門)
 妻沼聖天山の第三の門である仁王門は、約350年前の万治2年(1659)に総欅造りで創建されましたが、寛文10年(1670)の大火により半焼けし、林家3代目・正義によって修復されました。その後、明治24年(1891)の台風の倒木により再び倒壊し、明治27年(1894)に、林家6代目・正啓によって再建されました。正啓は、このほか能護寺鐘楼の再建や妻沼大我井神社の造営、太田・大光院鐘楼の造営、尾島・稲荷神社の造営などを手掛けています。


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柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」 [民俗]


柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」が東京国立近代美術館で開催されています。
古き新しさの根源とは何か。民藝運動への関心とともに参照したい展覧会です。

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【東京国立近代美術館ホームページより】
今、なぜ「民藝」に注目が集まっているのでしょうか。「暮らし」を豊かにデザインすることに人々の関心が向かっているからなのか。それとも、日本にまだ残されている地方色や伝統的な手仕事に対する興味からなのか。いずれにせよ、一世紀も前に柳宗悦、濱田庄司、河井寬次郎が、日常の生活道具の美しさに注目して考案した新しい美の概念が、今なお人々を触発し続けているのは驚くべきことです。柳宗悦の没後60年に開催される本展覧会は、各地の民藝のコレクションから選りすぐった陶磁器、染織、木工、蓑、ざるなどの暮らしの道具類と大津絵をはじめとする民画に、雑誌、書籍、写真、映像などの同時代資料をふんだんに交え、総点数400点を超える作品・資料を通して、時代とともに変化し続けた民藝の軌跡を新しい視点から解き明かしていきます。民藝の100年の歴史の厚みを知ることで、これからの民藝の可能性が開けてくることを期待しています。

会期 2021年10月26日(火)〜2022年2月13日(日)開催中
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
    ※金曜・土曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)
料金 一般 1,800円(1,600円)大学生 1,200円(1,000円)高校生 700円(500円)
  ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
  ※中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
  それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
  ※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご覧いただけます。

休館日 月曜日(1月10日は開館)、年末年始(12月28日[火]-2022年1月1日[土・祝])、1月11日[火] ※会期中一部展示替えあり
チケットを買う  https://www.e-tix.jp/mingei100/
公式サイト  https://mingei100.jp
会場 東京国立近代美術館 
住所 〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)


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源宗寺「平戸の大仏」三が日の公開 [仏像]

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
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 今年最初のブログは、昨年12月末に本堂の保存修理事業が完了した源宗寺「平戸の大仏」の三が日の公開についてです。
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 令和4年1月1日~3日にかけて、市内平戸の源宗寺で熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の一般公開が行われました。
 各日とも午前中のみの開催だったにもかかわらず、3日間で延べ450人ものご来場がありました。昨年末の一般公開に引き続き、予想以上の反響をいただき、元日から幸先の良いスタートを切ることができました。
 今後の公開を希望する声も多くいただいており、2月以降も一般公開を開催する予定です。今後の一般公開については、詳細が決まり次第、当ブログや保存修理委員会HPなどでご案内いたします。


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