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源宗寺「平戸の大仏」一般公開 [その他]

 令和4年2月6日、市内平戸の源宗寺にて熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の一般公開が行われました。
 当日は一時風花が舞い厳しい寒さとなりましたが、10時~12時の午前中のみの開催で28名のご来場がありました。
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 本堂の復元修理と仏像の第Ⅰ期修理が無事に完了し、現在、保存修理委員会及び護持会では寄附者名簿の作成やクラウドファンディングの返礼品の準備等を進めているところです。4月からは、仏像の第Ⅱ期修理がはじまります。修復中も可能な範囲で一般公開を実施していく予定です。
 次回の一般公開は、2月20日(日)です。
 
 
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埼玉県立文書館の企画展「古物を伝える-好古家たちの埼玉‐」 [展示]

img01s.jpg 武香_国会図書館よりs.jpg
根岸武香(国立国会図書館所蔵)
 江戸時代中頃から明治時代に古器物に関心を持つ「好古家(こうこか家」と呼ばれる人々が各地域で様々の文化活動を行っています。彼らは出土品や伝来の器物・古文書等を蒐集し考察するなど、古器物保存や出版の活動まで行っています。蒐集品の多くは貴重な文化財として現在に伝えられているものも多いようです。
 現在、さいたま市所在の県立文書館の企画展では、好古家の一人として熊谷市冑山出身で、好古家の典型とされる「根岸武香」が紹介されています。根岸は吉見百穴の発掘を行い、本市上中条地内発見の埴輪や平安時代から戦国時代までの古文書などを蒐集保存しました。根岸の没後、資料の大半は国立博物館と国会図書館に寄贈され公開されています。また、同文書館にも根岸家文書が預けられ、公開活用が図られています。文化財保護の原点の活動ともいうべき根岸の功績を知ることのできる展企画展と思います。

企画展「古物を伝えるメッセージ―好古家たちの埼玉―」
場  所 さいたま市浦和区高砂4-3-18 [電話]問い合わせ048-865-0112
開館期間 令和3年12月14日から令和4年2月13日まで
開館時間 午前9時から午後5時まで、毎週月曜日と2月11日は休館
※入館無料  コロナ過の最中ですので見学に当たっては十分留意ください。
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きかは便郵117 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介117回目。今回は「熊谷製糸株式会社繰糸工場」です。
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工場内の日の差し込む窓に向かって、半袖の女性が一列に並び、煮た繭玉から糸を撚り合わせ、中央の糸車に巻き取らせています。よく見ると反対の窓側にも1 列に作業している姿が映っています。
生糸を繭から作る主な工程には、「乾燥・貯繭」→「選繭」→ 「煮繭」→ 「繰糸」→ 「揚返し」の工程があり、写真ではその中の「繰糸」作業をおこなっています。
「繰糸」とは、繭を煮てほぐれ易くなった繭の表面から糸口を探り出し、繭の糸口を何本か撚り合わせながら一本の糸に仕上げていく作業です。自動繰糸機が導入される昭和2 6年まで、この繰糸作業は手作業で行われていました。
熊谷製糸株式会社は、石原にあった製糸工場で、昭和9 年4 月1 日に片倉製糸紡績株式会社から独立し、熊谷製糸所と改称していることから、この絵葉書はこの頃に撮影されたものと思われます。


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妻沼聖天山境内の力石 [その他]

 妻沼聖天山境内には昭和初期に建てられた相撲場があり、今でも春・秋の例大祭の際には、子供たちの奉納相撲大会が開かれています。
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 その相撲場の南側の植え込みの中に、大きな石が2個並んでいます。これは「力石」と呼ばれ、江戸時代から明治時代にかけて若者の力比べの余興や身体を鍛えるために用いられたものです。
 よく見ると左側の石の中央に「五ツ目内四十二貫」、下の方には八人の名前が刻まれています。
1B4A1F36-2BB7-496B-B85D-A25DAA7207E7.jpeg←刻まれた「五ツ目内四十二貫」の文字
「四十二貫」とはこの石の重さのことで、157.5kgに相当します。刻まれた名前は、この石を持ち上げた人の名前だと考えられています。「五ツ目内」からは、全部で5つの力石があったことが伺えますが、他の3個はみつかっていません。
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