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埼玉県立文書館の企画展「古物を伝える-好古家たちの埼玉‐」 [展示]

img01s.jpg 武香_国会図書館よりs.jpg
根岸武香(国立国会図書館所蔵)
 江戸時代中頃から明治時代に古器物に関心を持つ「好古家(こうこか家」と呼ばれる人々が各地域で様々の文化活動を行っています。彼らは出土品や伝来の器物・古文書等を蒐集し考察するなど、古器物保存や出版の活動まで行っています。蒐集品の多くは貴重な文化財として現在に伝えられているものも多いようです。
 現在、さいたま市所在の県立文書館の企画展では、好古家の一人として熊谷市冑山出身で、好古家の典型とされる「根岸武香」が紹介されています。根岸は吉見百穴の発掘を行い、本市上中条地内発見の埴輪や平安時代から戦国時代までの古文書などを蒐集保存しました。根岸の没後、資料の大半は国立博物館と国会図書館に寄贈され公開されています。また、同文書館にも根岸家文書が預けられ、公開活用が図られています。文化財保護の原点の活動ともいうべき根岸の功績を知ることのできる展企画展と思います。

企画展「古物を伝えるメッセージ―好古家たちの埼玉―」
場  所 さいたま市浦和区高砂4-3-18 [電話]問い合わせ048-865-0112
開館期間 令和3年12月14日から令和4年2月13日まで
開館時間 午前9時から午後5時まで、毎週月曜日と2月11日は休館
※入館無料  コロナ過の最中ですので見学に当たっては十分留意ください。
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